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# REAL4

本格的な3Dによる即確認、スロープの連続、修正、工区分け等々。便利になったREAL4で専用CADの使用割合が増え、入力時間は半分に。

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1998年にS/Fシステムを初導入以来、更新しながら使い続けていただき、2011年11月にいち早くREAL4を導入していただきました。その導入理由を教えていただけますか?

田中部長:

今までのS/Fライナーも3次元はありましたが、すぐに見ることはできず、また、平面的でした。でも、REAL4はリアルタイムですぐに確認でき、本格的な3Dです。 ライナーのときと異なり、平面だけでなく、軸面でも入力できるようになったのもいい。使い勝手がいいし、初心者でも入力方法を覚えれば、全体の形が見えるからやりやすいのではと思い、導入することにしました。

熟練者なら頭の中で形を描けますが、入力ミスをすることはあり、3Dで確認すれば間違いに気づくことができます。 初めてデモを見せてもらったときは、まだスムーズではなかったですが、将来性があり、いいなと感じ、2011年に導入することになりました。

今、どう使っておられるのですか?

田中部長:

REAL4は最初、2台でしたが、今、メンバーが増えたので8台入れています。

私と鎌田課長が入力、提出図面としてまとめること、原寸などをやっています。その入力データを使って他のメンバーたちが図面として描き、さらに別の2人が工場への加工指示書のまとめなどに使いながら入力を学ぶ、という形で使っています。

ライナーに比べてREAL4のどういうところがいいですか?

田中部長:

接続する部分について、今までは垂直のものや水平なものしか入らなかったのが、斜め対応、スロープの連続、階をまたぐ梁などにも対応できるようになったのがいいですね。立体駐車場、屋上駐車場、スロープの多い幼稚園とか、凝った建物の物件が楽になりました。

仮に入れた補助線を基準に、梁とかを一括で移動できるようになったのも修正のときなどに便利です。ライナーのときは、ひとつずつ数値を入れないと移動できませんでしたから。 他にも特殊な取り合いとか、できるようになったことが増えているので、慣れると以前よりかなり使いやすいです。

鎌田課長:

修正も便利になりましたし、スロープも簡単にできるようになりました。大きな物件、複雑な物件になればなるほど、REAL4は力を発揮しています。 工区分けも、ずいぶん楽になりましたね。前は平面的な位置でしか工区分けできなかったのが、今は、この階のここは何工区、と階ごとでも工区分けできるようになり、とても助かっています。

現場も、こちらも、工期・工程が把握しやすくなり、トラックの積み込みの際の仕分けのミスも減りました。現場に搬入してから違っていることが分かると、とても大きなロスになり、それを防げるのはいいですね。

時間はどう変わりましたか?

田中部長:

もちろん物件によって異なりますが、入力時間は半分に短縮できた感じです。 特殊な斜めとかも入るようになり、指示書を出すにしてもデータを使えるようになり、切板関係もデータを使って自動的に出せるようになったので、手作業でやっていたことが減り、全体的に早くなりました。

他にも便利な点はありますか?

田中部長:

ライナーのときは、2次部材を入力するときはいったん閉じなければならず、時間のロスがありました。今はアイコンをクリックするだけ。とても便利ですね。

移転して工場が大きくなり、物件のトン数が大きくなり、量も増え、どうしてもスピードアップしなければならなくなり、新たに女性や鉄骨関係以外の仕事をしていたメンバーが加わりました。そうした人にとってもREAL4はいいのではと思い、導入しました。 新しい人たちはまだ納まりなどに詳しくないので入力に長けていませんが、だんだん分かってくれば、当初、狙いとしていた導入効果も出てくるのではと思います。

今後の開発に向けて、何かあればぜひ教えてください。

田中部長:

今、ドーブチや仮設金物のことなど、要望を出しています。期待しています!

鎌田課長:

作図化するスタッフは、紙に出力した時にパッと見て分かりやすいものにするため、寸法線や字の重なりとかを修正するのにまだ多少時間がかかっています。その時間がもっと短縮できるといいですね。ファブさんによっていろいろな図面の書き方があるので一概には言えないと思いますが、各ユーザーに合わせて作図できる自動CADになるといいですね。

汎用をまったく使わなくてもいい自動CADの開発は難しいことはよく分かっています。でも、できるだけ近づくよう、それを目指してぜひ頑張ってください。 また、世間の流れから見てBIMへの対応をせざるを得ないのかな、と思います。そしてそれに対応していくと聞いています。 期待しています。頑張ってください!

本インタビューはS/F Communication27号(2013年)掲載より抜粋しています。
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