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# REAL4

REAL4の特殊部品・ガイド図機能をフル活用し業務の進め方も改革!!入力時間のコンパクト化・生産効率化を実現

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導入から6年、いかがですか?

山本常務:

作業的には、以前に比べて3倍くらい違うと感じています。それまでできなかったこと、人の手が介在していたことが自動でできるようになったんですから、技術革新ですよね。ライナーのときは、間違っていることに後からでなければ気づけなかった。REAL4では、リアルタイムで、3Dで確認できる。これは大きいです。胴縁と二次部材の連動が、REAL4で全ての入力を完了できるのもいいですね。

特殊部品の機能は?

山本常務:

バンバン使っています。後工程に響かないよう、また、管理資料を活用するため、REAL4にできるだけ入力したいという思いは、当社はどこよりも強いのでは。特殊部品をうまく使い、図面を展開したときに情報として必ず何かが残るようにしておけば、後で気づけることが増えます。

ガイド図機能を使う理由は?

山本常務:

一般的にファブさんでは、基準図となる図面を描き、そこにある図面から、一つひとつ持っていく形が多いと思います。でも、そうするとポイントを間違えたり、転機忘れといったヒューマンエラーが発生することがありますよね。そこでガイド図機能を使うようにしたんです。当社では、REAL4入力の時間をできるだけコンパクトにしたいと考え、変更がもうあまり出ないところまでギリギリまで待ってからREAL4に入力するようにしているんです。その代わり、検討の時間はすごく長くとる。検討図は私が汎用で描き、そのときの修正はお客様に「いくらでもどうぞ。その代わり、決まったら変更は極力避けてください」とお願いしています。決まった段階でCAD室のスタッフに検討図を渡し、ガイド図機能を使ってREAL4に入力してもらい、図面化できたらすぐに工場へという流れでやっています。そもそも後で追加するとコストがかかります。それは誰にとっても嬉しくないもの。工場サイドからも「早く出して」とせかされますが、後で変更が出れば工場も困る。だから、できる限り待ち、決まったらすぐに出す。その方が得策だと思うんです。そういうふうに私の方で工場の運営方法、業務の進め方を変えました。それはREAL4を導入してからです。

業務の進め方を変えたことについて、もう少し説明していただけますか?

山本常務:

以前は1人が一物件の打ち合わせから入力・単品図・発注・管理までの全てを担当していました。でも、自分以外にチェックしてくれる人がおらず、人的ミスが発生しやすい環境でした。そこで、私自身は打ち合わせや、検討図を描くこととし、変更追加は私のところで止め、REAL4入力はCAD室のスタッフに任せ、単品図ができあがってきたら私の方でチェックするように改めたんです。以前一人一担当制では年間目標の半分くらいしか描けず、半分以上は図面支給に頼る状態でしたが、今は約8割まで描けるようになりました。さらに打ち合わせができる人材を強化しているので、年間目標に達するまで描ける体制を構築しつつあります。当社は元々、外注に頼らない社風。ただし、図面に関しては外注に協力をお願いしたり、図面支給の物件にも頼らないといけない状況でした。でも、図面も自社で描いた方がお客様からの要望にすぐ応えられ、タイムラグ、いわゆる「待ち」の状況が発生しない。自社で描くメリットは大きいと思います。

今後への目標を。

山本常務:

責任ある仕事なのでCAD室一人ひとりの負担をもっと軽減させると同時に、個々のスキルももっと上げ、さまざまな物件に柔軟に対応できるようにしていきたい。また、当社は多能工の育成を目指しており、CAD室も図面業務だけでなく、1人ひとりが管理や打ち合せもでき、工程にできる隙間を自分で埋め、仕事を自分で探せるように育てていきたい。それが長期的な目標です。

本インタビューはS/F Communication32号(2018年)掲載より抜粋しています。
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