REAL4導入を決めた一番の理由は何だったのですか?
社長:
3Dがリアルタイムで出てくることです。経験の浅い人でも自分が今どこの作業をしているのかがよく分かり、これなら便利だろう、と。
導入を検討していた時期と、設計に新入社員が入るタイミングがちょうど重なったこともあり、それまで使っていた他社のCADとREAL4の利点を生かし、併用利用としたんです。
他社のCADとの比較検討はされたのですか?
杉村さん:
はい。数社のCADを検討しました。当社は、駅舎や駅のホームの上屋といった特殊な物件が多く、ダミーの梁や柱を入力するとか、ちょっと変わった入力の仕方をしなければなりません。そうした使い方に一番適していたのがREAL4だったんです。
導入して1年。いかがですか?
杉村さん:
鉄骨の実務経験がない若手でも、REAL4を使うことで、ベテランとほぼ同じぐらい仕事をこなしてくれる感じです。若手に即戦力となってほしい中でREAL4は役立っています。
専用CADと汎用CAD。使う割合などは以前と比べて変わりましたか?
杉村さん:
他社CADを使っていたころは、専用4汎用6ぐらい。今は専用8汎用2ぐらいの感じです。時間的には、あまり変わらない気がします。本体だけなら早くなっていますが、全体的にデータを役立てるため、細かいピースや特殊部品などまでREAL4で入れるようにしていますので。でも、そういう意味では、トータルに見れば、時間は短縮されたといえます。
全体的にみてREAL4はいかがですか?
杉村さん:
他社のものより、型紙作業、原寸とか、出てくるものがしっかりしています。ややこしい納まりもちゃんとしたものがでてきます。自動で出せる部分も多いですね。入力の確認さえすれば、間違いが少なくなりました。REAL4を導入して良かったと思っています。
本インタビューはS/F Communication28号(2014年)掲載より抜粋しています。